オメガ3:EPA・DHA、植物性と海洋性の完全ガイド
オメガ3は、健康の専門家からもっともよくすすめられる栄養素のひとつです。それでも、フランスに暮らす多くの方はEPAとDHAの推奨摂取量に届いていません。魚油、微細藻類、亜麻仁、チアシード……どの由来を選べばよいのでしょうか。EPAとDHAはどのくらいの量が目安なのでしょうか。Herba Barona(10 rue Théophile Roussel、パリ12区の専門店)が、2026年のオメガ3をひととおりご案内します。
オメガ3とは、そもそも何でしょうか
オメガ3は必須の多価不飽和脂肪酸のなかまで、体内でつくることができません。主に次の三つに分けられます。
- ALA(α-リノレン酸):植物由来(亜麻仁、チア、くるみ、菜種)。EPAとDHAの前駆体ですが、人の体内での変換率はとても低く、EPAへは5〜10%、DHAへは1%未満にとどまります。
- EPA(エイコサペンタエン酸):海洋由来(青魚、微細藻類)。正常な心臓のはたらきに寄与し、体のバランスを保つうえでも役割をもちます。
- DHA(ドコサヘキサエン酸):海洋由来。脳と網膜の細胞膜を構成する主要な成分です。正常な脳機能と視覚の維持に寄与します。
ANSES(フランス食品環境労働衛生安全庁)は、1日あたり最低でもEPA 250 mgとDHA 250 mg、合わせてEPA+DHAで500 mgの摂取を推奨しています。より充実した摂取を目指す場合、1日1000〜2000 mgのEPA+DHAをすすめる専門家も少なくありません。
魚油と微細藻類オイルの比較
| 比較項目 | 魚油 | 微細藻類オイル |
|---|---|---|
| EPAの供給源 | 豊富 | 種によって異なる |
| DHAの供給源 | 豊富 | DHAが非常に豊富 |
| ヴィーガン対応 | いいえ | はい |
| 重金属のリスク | EPAX/Golden Omega品質なら低い | 非常に低い(管理された培養) |
| 環境への影響 | 中程度(管理された漁業) | 低い(バイオリアクターでの培養) |
| 味 | 魚の風味が出ることがある(げっぷ) | ニュートラル |
| 価格 | 手ごろ | やや高め |
魚油:頼れる定番
魚油は、EPA+DHAをもっとも高濃度に、そして経済的に摂れる供給源です。品質の高い製品は、EPAX(ノルウェー)やGolden Omega(チリ)の認証原料を使用し、高い純度と、重金属・PCB・ダイオキシンを含まないことを保証しています。原料となるのは食物連鎖の下位にいる小型の回遊魚(アンチョビ、イワシ)が中心で、汚染物質が蓄積しにくいのが特長です。
微細藻類オイル:植物性という選択
微細藻類(とくにSchizochytrium sp.)は、海洋性オメガ3のもともとの供給源です。魚自身がEPAやDHAをつくるのではなく、この微細藻類を食べることで蓄えています。藻類を直接培養することで、海洋由来の汚染物質を含まない純度の高いDHAが、より持続可能な形で得られます。ヴィーガンの方や、魚の風味が苦手な方に最適です。
トリグリセリド型とエチルエステル型
オメガ3がどのような形で存在するかによって、吸収のされ方が変わります。トリグリセリド型(TG)は魚に含まれる自然な形です。エチルエステル型(EE)はエステル交換によって得られる半合成の形で、吸収はTGよりおよそ30%低いとされています。EPAXなどの優れた原料は、高濃度と良好な吸収性を両立する再エステル化トリグリセリド型(rTG)のオメガ3を提供しています。
パリで選べるオメガ3のおすすめ
- Oméga 3 Epax Nutrielement 120 gélules:EPAXのプレミアム品質、トリグリセリド型でEPA+DHAが高濃度。毎日の摂取にふさわしい一品です。
- Oméga 3 Epax Nutrielement 360 gélules:同じ製品の3か月分お得サイズ。長く続けたい方に。
- Oméga 3 Golden Omega Doctor’s Best 120 softgels:チリのGolden Omega原料、高い純度とすぐれたコストパフォーマンス。
- Oméga 3 Novoma 120 capsules:オメガ3をはじめて取り入れる方に選びやすい一本です。
- Oméga 3 végétal Microalgue Dynveo 60 gélules:100%植物性でDHAが豊富。ヴィーガンの方、魚が苦手な方に。
- Oméga 7 Huile d’argousier Dynveo 180 capsules:粘膜や肌をいたわるオメガ7(パルミトレイン酸)を補いたい方に。
- L’Essentiel 3 Dynveo:オメガ3、ビタミンD、マグネシウムをひとつにまとめたオールインワン処方。
取り扱い全ラインナップはオメガ3のカテゴリーでご覧いただけます。
EPAとDHA、どちらを重視しますか
EPA:からだのバランスを支える
EPAは、レゾルビンやプロテクチンといった、体が本来もつ調整のはたらきに関わる分子のもとになります。心血管のコンディションや、気持ちの安定を気づかう方に関心をもたれている成分です。EPAを多く含む処方は、とくに冬のあいだ、前向きな気分を保ちたい方に選ばれています。
DHA:脳をかたちづくる成分
DHAは脳のオメガ3のおよそ97%、網膜ではおよそ93%を占めます。胎児や乳児の脳の発達に欠かせず、生涯を通じて認知機能の維持にとって大切です。妊娠中・授乳中の女性はDHAの必要量が増えます(EFSAによれば1日あたり200 mgの追加)。
オメガ3の上手な取り入れ方
- 脂質を含む食事と一緒に:オメガ3は脂溶性のため、食事中にとると吸収がはっきりと高まります。
- 回数を分ける:1日に2粒より多く摂る場合は、2回の食事(朝と夜)に分けてお召し上がりください。
- 保存:液状のオイルは開封後、冷蔵庫で保存してください。カプセルは光を避け、常温で保存できます。
- 続ける期間:体内に長く蓄えられないため、オメガ3は継続して摂るのが理想です。まずは3か月を目安になさってください。
オメガ3についてのよくあるご質問
亜麻仁やチアなど植物性のオメガ3だけで足りますか
亜麻仁やチアのALAも役に立つオメガ3ですが、EPAとDHAへの変換率はとても低く、10%に届きません。EPAとDHAを直接補うには、海洋由来(魚または微細藻類)の供給源が欠かせません。
抗凝固薬と一緒に飲めますか
高用量(EPA+DHAが1日> 3 g)では、オメガ3が抗凝固薬の作用を強めることがあります。抗凝固薬を服用中の方は、摂り始める前にかかりつけの医師にご相談ください。
パリで質のよいオメガ3はどこで買えますか
Herba Barona(10 rue Théophile Roussel、パリ12区、メトロLedru-Rollin)では、EPAX認証、Golden Omega、そしてDynveoの微細藻類によるオメガ3をご用意しています。火曜日〜土曜日 9:30〜18:30、お一人おひとりに合わせてご案内します。